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第29回 カネボウ粉飾決済その2

こんにちは。

今回もお読みいただき、ありがとうございます。

今回は、「カネボウの粉飾決算」についてお話します。

以前も一度話題にしましたが、そのときは、
「たぶん会計士の責任は問われないだろう」と
書きました。

でも、逮捕されちゃいましたね。

なぜでしょうか?

ぼくが推察するに、つぎのようなやりとりが
会社と会計士の間であったのではないでしょうか。

会計士:今度の決算は、債務超過になりそうですね。

会社:先生、それは、どうしても避けたいのです。
なにか、いい知恵はありませんか?

会計士:そういわれましても、
このままではどうしようもないですよね。

会社:たとえば、
大赤字の子会社を連結からはずすことも考えているんですが、
どうすればいいですか?

会計士:それは、
その会社を売却してしまえば、連結対象からははずれますよ。
ただ、
そのときも、関係会社に売るのではなくて、
グループ外の会社に売ってください。 
また、実質的に支配している、
なんてことのないようにしてください
・・・・・

もっといろいろなやりとりがあったのかもしれませんが、
こんな会話だったら、どうでしょうか?

推測ですけどね。

こういう会話をして、
「会計士は、債務超過であることを認識していた。
また、債務超過を回避する方法を指南した。」
とされたら、
「怖くて、会計監査なんてやってられない」
でしょうね。

報道を聞くたびに、
なんか、逮捕された会計士がかわいそうになるんですよね。

赤字の子会社を売却して連結対象からはずすのは、
どの会社でもやっています。

不採算部門の整理ですよね。

不採算部門の整理は、
やったほうが会社にとって良いことに決まっています。

また、グループ外に売却して、
支配権を失った会社は連結対象からはずすことも、
あたりまえですよね。

連結対象にしておくほうがおかしいです。

そして、
そういったグループの会社の売却などについて、
会計士に相談することは、
ごく普通におこなわれていることです。

実際、
どの程度関与していたのかは新聞報道ではわかりませんが、
ほかの会計士もけっこう震え上がっていると思いますよ。

会計士に、粉飾や不正の監査を求めるのは、システムを変えない限り
難しいのではないでしょうか。

安藤裕税理士事務所 / 株式会社 会計工房
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